オーガニックの野菜は安全?危険?

 

 

 

栽培期間中、無化学農薬で野菜を育てていると、

「オーガニックの野菜って危ないんじゃないの?」と聴かれることがあります。

 

よくオーガニックは安全安心と言われることもありますし、逆に危険だと言われることもあります。

何故でしょう。

 

今回のブログでは、オーガニックの野菜が何故安心と言われるのか、危険と言われるのかをご紹介。

オーガニック野菜を選ぶときのご参考にしてみてくださいね。 

 

 

 

オーガニックの野菜は何故、安心と言われるのか? 

 

一番多いのは「化学農薬を使わないから」という理由が安心と言われる点ですね。

では、なんで化学農薬を使うのは危ないと言われるのでしょうか。

 

 

何故、化学農薬は危ないと言われるのか

 

 

かつて(1940〜1970年台頃)は田畑に生き物がいなくなるほど農薬を使われていたようです。

農薬を撒く際に安全な服装で散布をしなかった人たちは体調を崩しました。

当時使われていた農薬も後に「毒性の強い」農薬として製造中止となったものもあります。

 

 

この頃の農薬のイメージが今までずっと尾を引いているような印象です。

 

 

 

今はどうなのか? 

 

 

現在は農薬も進歩してきています。

化学農薬は安全性が確認できたら農薬としての登録ができるので、

人体に影響はない(少ない)と言われています。

 

 

この安全性の確認をする上では、ラット(ネズミ)などを用いた動物実験や

細胞をつかった実験で安全性を確認しています。

動物実験や細胞をつかった実験を繰り返し行い、議論を重ねた上で「問題がない」と判断しています。

 

 

ん?農薬は安全ってことなんじゃない?と思った方もいるかもしれません。

 

 

確かに化学農薬は動物実験や細胞実験などを繰り返し繰り返し行うことで

人への影響がない(あるいは少ない)と考えられています。 

 

 

しかし、動物実験や細胞実験などで問題がなかったからと言って、

人への影響がない(あるいは少ない)と言い切れることは難しいと考えられています。

 

 

とある研究者の方は、「動物実験などで安全性が確認されているけれども、

農薬の安全性を確実に確かめるためには“人体実験”を行う他ない。

しかし、それは倫理的に問題がある。だから、安全だと“考えられる”としか言えない」 

とお話されていました。 

 

 

このあたりは今でも研究が続けられ、わからないことも多いというのが率直な意見です。 

 

 

 

オーガニックの野菜は危険?

 

オーガニックの野菜が危険だとインターネットや書籍で目にすることがあります。

何故、危険と言われているのでしょうか。

少しまとめてみたいと思います。

 

 

 

有機質肥料が危ない=オーガニックの野菜は危ない 

 

オーガニックの野菜が危ないと言われる要因の1つに、

オーガニックの野菜を育てる上で「有機質肥料」を使うからだと主張しているものがあります。 

 

 

何故、「有機質肥料」が危ないのか。

有機質肥料の中にはサルモネラ菌やO157等の病原菌がいる可能性があり、

野菜を育てている途中でこれらの病原菌が野菜に付着。 

その野菜を人が食べることで感染症になる危険性があるのです。 

 

 

2005年〜2007年、十分に発酵していない堆肥からO157やサルモネラ菌が 

検出されたという研究報告がありました。 

しかし、十分に発酵させた堆肥ではこれらの病原菌が死滅しており、 

堆肥を製造する上できちんとした管理と十分な発酵が行われていれば問題がないと言われています。

 

 

また生野菜を食べる際に病原菌に感染する可能性が高く、 

野菜を食べる際には加熱するか、生食の場合は十分に水洗いなどをすること 

で防げると言われています。

 

 

有機質肥料や堆肥は有機農法だけではなく、 

慣行農法(化学農薬や化学肥料をつかった栽培方法)でも使うことがあるので、 

有機農業=危ない、というわけではありません。

 

 

ここを誤解している方が多いので、ご注意くださいね。

有機農業であろうと慣行農業であろうと未熟な堆肥や肥料を使った野菜を生で食べれば、 

病原菌に感染する危険性はあります。

 

 

 

有機野菜に毒?!

 

農薬を使わずに育てた野菜は、野菜自体が天然毒や発がん性の物質を作ることがあり 

危険だという話があります。 

野菜が外敵(害虫など)に襲われた際に自己防衛として天然の毒素を出すことがあり、 

これらの野菜を食べることは危険である、というのです。  

 

 

実際に無農薬や有機の野菜を食べると発がんの確率が上がるのかというと、そうではないようです。 

適度の野菜を摂取することで発がんの抑制になることは科学的にもわかっており、 

天然毒の影響よりも発がんの抑制が勝っていると考えられています。 

 

 

無農薬の野菜は虫がたくさん付き、それが原因で毒素が多くなるという解釈が多いようです。 

 

 

MITUでは化学農薬を使っていませんが、虫がたくさんついてやばい!と思うことは 

あまりないな〜というのが率直な意見です。 

 

 

土の状態が悪い場合やその野菜の適正な栽培期間以外に育てると虫の猛攻にあいます。

でも土の状態がよく、旬の時期に育てれば、虫はほとんどつかないというのが 

実際にやっていての印象です。

 

 

硝酸態窒素が多い?!

 

硝酸態窒素は摂りすぎると体内で魚や肉などのタンパク質と結合して 

発がん性のある物質になるため危険であると言われています。 

 

 

有機JASの認証を取る際には堆肥や肥料の施肥量についての規制はなく、 

有機農家は肥料を入れすぎていると指摘されています。

 

 

こればかりは認証を取っていようといまいと生産者の栽培履歴をみたりして 

確認する他ないのではないかなと思います。  

 

 

私の周りを見ても、窒素をできるだけ少なくして育てている農家さんもいれば、 

これでもか!というくらい肥料を入れている農家さんもいます。 

 

 

本当に農家さんによって異なるので、難しいところですね。

 

 

硝酸態窒素は発がん性があると言われている一方、身体に必要なものであるとも言われています。 

だからといって硝酸態窒素のたくさん含まれている野菜を沢山食べよう!という意味ではありません。 

適切な量を食べることが良いという意味ですよ。

 

 

 

結局、オーガニックの野菜は安全なの?危険なの?

 

オーガニックの野菜はたとえ有機JASの認証を取っていたとしても 

「安全である」とは言えませんし、「危険である」とも言えません。

 

オーガニックであろうと慣行農法であろうと「健康な」野菜であればよいのではないかと考えています。

 

「健康な」野菜とは何か?

 

虫や病気が出ないように育てた野菜のことです。

農薬を使わなかったり、極限まで減らしても土の状態がよく、 

旬の時期に育てれば野菜は虫も病気もほとんどつかずに育ちます。

このように健康に育った野菜を食べることが身体に良いのではないかと私たちは考えます。

 

 

でも、スーパーなどで買うときにはそれが健康に育った野菜かどうかなんてわかりませんよね。 

 

 

顔が見える生産者というだけではなく、どんな栽培をしていてどんなふうに育てているかといったことが 

わかり「栽培履歴」がわかる生産者とつながるのが一番の近道かもしれません。