小豆とあんこのお話

お正月は何のお餅を食べますか? 

しょうゆにきなこ、納豆、のり、ずんだ、ごま、あんこなどなど。 

地域によっても異なるかと思いますが、私(佐藤)の家では

あんこ、ずんだ、納豆が定番です。 

 

今日はそんな小豆(あんこ)のお話。 

 

 

小豆が消える? 

 

 

MITUでは小豆を販売しているのですが、お客さんとお話する中でよく出てくる話題。  

 

「地元産の小豆がなかなか手に入らない」 

 

というお話をよく聴きます。 

 

確かに、昔はよく直売所で見かけた小豆も最近では地元のものはすくなく、

もっぱら北海道産が大半を締めています。 

 

 

全国的に見ると、農水省の統計によれば、平成21年には31,700ha作られていた小豆は

平成30年には23,700haと作付面積が減っています。 

これは、水田の転作が減ったことが主な原因と考えられますが、畑での栽培も少しずつ減っているようです。

 

 

何故、地元産が減っているの? 

 

宮城県、といいますか、私の周りの農家さんや取引先さんのお話をまとめると、

 

「非常に手間!割に合わない!」

 

という農家さんの声が大半でした。

 

 

確かに実際育てると実感できるのですが、非常に手間がかかります。 

北海道のように大きな田畑で大型の機械などを駆使すれば効率的ですし、

採算もあうかもしれません。

(ただし北海道では近年、天候不順で収穫量が減っているようですが) 

 

 

本土の普通の畑で育てると、結構たいへんです。 

 

 

 

何が大変なの? 

 

小豆は育てること自体は、簡単です。

種を蒔いて、(除草剤を使わない場合は)時折草を取るだけでOK。

管理はほとんどせずとも収穫できます。 

 

土もあまり選ばず、比較的どんな土でも育ちます。 

 

大変なのは収穫の時から。 

 

 

 

MITUでは、

 

収穫は刈り取り

脱穀機で脱穀

唐箕を使ってゴミ(殻など)を除去

さらに細かい汚れを水洗いで除去・天日で干す

↓ 

粒の形が悪いものや虫がかじった粒を一つ一つ目で確認しながら除去

ようやく商品としての小豆完成! 

 

となります(笑)

 

大きい畑の場合は、コンバインのような機械でサラッと収穫できますが、 

MITUのように畑が小さいところでは機械が使えないため、手作業です。 

 

この工程を経るだけでもかなりの時間がかかります。  

しっかりと時間を測ったことはありませんが、30kgの小豆を収穫から販売するまでに

2週間以上かかることもあります。

 

そのため、「収穫してすぐに出せる他の野菜のほうが楽だしお金になる」ということで

小豆を作らない方も多いです。 

 

 

 

 

なんで小豆を育てているの? 

 

 

手間ひまがかかる小豆を何故、MITUで育てているのか。 

私(佐藤)が「自家製のあんこを食べたい!」と思うようになったからでした。 

個人的理由過ぎて申し訳ないくらいに思いますが、本当にそう思ったのです。 

 

 

あんこが苦手だった私 

 

自家製のあんこを作り始める前まで正直、あんこは好きではありませんでした。 

甘いあんこが多くてすぐに飽きてしまうし、お腹もすぐ壊していました。 

昔から甘い物を食べるとお腹を壊す体質もあり、苦手だったのです。 

 

お正月にあんこもちが出てくると「別なもち食べるわ」と別のもちを作って食べていました。 

 

そんな私があるとき「自分で小豆育てて、自分好みのあんこ作ってみたらどうなんだろ」と

思い、小豆を作り始めたのです。 

 

 

初めて作った小豆に感動! 

 

小豆は育てるのが簡単だったので初めて育てたその年にたくさんの

小豆が採れました。 

 

正直、これほどまでに脱穀や選別に時間がかかるとは思ってもみませんでしたが、

念願の自家製小豆をGET。 

 

その年の年末に自家製あんこを作りました。 

 

 

あんこの作り方

 

あんこの作り方はいたってシンプル。

私はつぶあんを圧力鍋で作っています。

 

作り方は↓↓↓

 

最初に水洗い

1回目、沸騰させます。

沸騰したら10分くらい放置して、蒸らします。

煮汁に色がつくので、その煮汁を捨てます(渋切り)

豆がひたひたになるくらい水を入れ、圧力鍋をセット。

圧力をかけ弱火で15〜30分位、煮ます。

豆の大きさで圧力をかける時間が異なるようですが、

MITUでは丹波大納言小豆を育てており、この小豆だと

25〜30分位でほどよい柔らかさになります。

圧力が下がったら、小豆の硬さを確認。

指で潰れるくらいの硬さだと良いと思います。

次に砂糖を投入。入れる量はお好みで。煮る前の小豆の重さの1/3〜1.5倍まで。 

私は、きび糖やてんさい糖などの砂糖を小豆の1/3〜半分くらいの量にしています。

一気に鍋に入れるのではなく、弱火で煮ながら2〜3回に分けて入れ、

豆となじませるようにします。

砂糖が小豆になじんだら、火を止め放置。

一日寝かせるとよいあんこの完成です。 

 

*時間がある人は圧力鍋ではなく、普通の鍋でじっくりことこと煮ると

豆が崩れにくくてよいです。 

 

 

 

自家製あんこってどうなの?

 

一番は自分の好みの甘さにできることは自分にとてもメリットがありました。 

甘すぎるとお腹を壊すので、少なめにして作れます。 

 

また、周りから感想をもらって初めて気づいたのですが、自家製で作ると

小豆の風味が出てとても美味しく感じるとのこと。 

 

我家でも小豆を煮るときから漂う小豆の香りに家族がそそられ、

食べるときにも市販のものよりも風味が出て「こりゃうまい」と

作ったあんこがすぐになくなりました。 

 

以来、私の家では自家製の小豆で自家製のあんこを作るのが恒例となっています。  

 

 

市販のあんこが苦手!というあなたへ  

 


市販のあんこが苦手!という方はぜひ自家製のあんこを作って食べてみてくださいね。

手間ひまはかかりますけど、一度やるとやめられなくなるかもしれませんよ。

年々、地元産の小豆を目にすることが減ってきていますが、ぜひあなたの地元の小豆を

探してみてください。