自然農法、自然栽培ってどうなの?最近の自然栽培・農法事情

「テレビでもたまに見かけるけど、自然農法とか自然栽培ってどうなのよ?」

 

最近は自然農法とか自然栽培というキーワードが以前にも増して耳にすることが増えてきたような気がします。

 

自然農園と名乗っていると「自然栽培と自然栽培ってどうなのよ?」と聴かれることがあります。

私たちはあまり農法とか◯◯式栽培というのにはこだわっていません。

 

今回のブログでは、自然農法や自然栽培界隈の生産者やメーカー、

団体さんから伺った話を元に最近の自然栽培や自然農法事情を見ていきたいと思います。

 

 

自然栽培と自然農法の違いとは?

 

テレビや本でも「自然栽培」と書かれているものから「自然農法」、「自然農」と書かれているもの、

「◯◯式自然農法」というものまで幅広くありますが、どんな違いがあるのでしょう?

 

いろいろと本を調べていくと、提唱者によって栽培や方法に対する考え方が微妙に違うことから

表現のニュアンスが異なっていると推測されます。

 

実践生産者や団体の話を聴いていると、

 

自然農法は、化学農薬や化学肥料を使わずに自然の力で農産物を育てること、あるいはそれを目指すこと

 

自然栽培は、化学農薬や化学肥料を使わずに畑の中の自然循環だけで育てること

 

と分けられるようです。ただし生産者によって取組方法は異なるし、

解釈もことなるようなので正確に分けることは難しいようですが、、、。

 

 

最近の自然栽培事情

 

かつては畑に外から植物の栄養となるものを持ち込まない、

畑の中の自然サイクルだけで育てることが自然栽培のあり方だったそうです。

ただし、最近ではその状況も少しずつ変わってきているというお話を生産者やメーカーさんから聴きました。

 

この自然栽培という栽培方法では収穫物も採れず、生活も困窮することから

別の方法に切り替える人が増えてきたそうです。

切り替える人の大半は2000年ころの自然栽培ブームで自然栽培に取り組んだ人が多いようです。

 

これは私個人の考えですが、畑に一切何も持ち込まずに農産物を作るというのは

かなり無理があるような気がします。

稲は川からの水や雨でも一定の栄養を補給できると考えられていますが、

畑では雨と畑に生えている草のみ。

となると、いくら自然サイクルだけで育てるといっても人が収穫をするなら

畑の栄養がなくなっていくのはごく当然のことなのでは、と思います。

 

もちろん、環境が良い場合(周りが森で落ち葉や養分を含んだ水が流れ込みやすい環境の畑)であれば、

自然栽培は可能です。

ですが、そういう環境の畑は山間部の、広葉樹が生えているようなところでないと難しいと考えられます。

 

自然栽培の難しさから自然農法に切り替える人も増えてきたといいます。

自然農法では、土壌改良という名目で肥料を散布したり、

堆肥を使いながら農産物を育てることから、自然栽培に比べて収量は少し良くなるようです。

 

 

肥料か土壌改良材か

 

自然農法では、堆肥やアミノ酸肥料・魚由来の肥料を使うことも多いようですが、

一般の生産者とは違った解釈をしています。

それは、目的の野菜そのものを育てるのではなく、微生物のエサ、

土を良くするための手段として捉えているのです。

 

ですので、そういった主張をする方からすれば、堆肥やアミノ酸系の肥料は「土壌改良材」であり、

肥料ではないと考えている方が多いです。

 

しかし、一般的には、「肥料」は「肥料」として登録されているものであり、

それを同じ畑に投入した時点で「肥料を入れた」ということになります。

ここはもう言ったもの勝ちと考えている関係者も多いようです。

 

 

いかがでしたか?

今でも自然農法や自然栽培についての議論や解釈の仕方はいろいろあり、派閥によっても異なるようです。

しかし、最近の若手では農法にこだわらず、植物生理や土壌の学問的な観点から、

美味しい野菜や生産者が安心だと思う生産方法で生産をする生産者も増えてきており、

自然農法とか有機農法とか一般農法という括りが薄れてきているような印象を受けています。

 

私たちMITUでもあまり自然栽培とか自然農法とか有機農法とかこだわらずに農産物を育てています。

私たちのベースにあるのは、健康な土壌で健康な野菜を育てること、

その健康な野菜を食べることが私たちの健康に繋がるということです。

 

この目的を遂げるために、土壌や畑の環境を見たり、分析したりして、

必要に応じて堆肥や有機質肥料(魚由来のアミノ酸肥料)、ミネラル肥料を使って育てています。

 

ぜひ、こだわった野菜を選ぶときには農法や◯◯式栽培ではなく、

生産者がどんな育て方をしているのかを見聞きしながら自分に合った野菜を選んでみてくださいね。