MITUでの作つけ準備-2019

仙台では暖かく穏やかな日が続いています。

仙台沿岸の3月はというと、暴風が吹く日と穏やかな日と

メリハリのある日が多い月です。

今年も先週までは暴風が吹き荒れていましたが、

今週は穏やかな日が多いです。

 

 

作つけ準備開始

 

MITUのいる仙台沿岸の圃場は2〜3月に圃場整備の追加工事が入っており、

何も出来ない日が続いていましたが、ようやく工事が一段落。

 

そのタイミングで春からの作付け準備を始めました。

どんな準備をするかというと、土壌分析をして

必要な堆肥や土壌改良材、ミネラル肥料の量を決めて散布。

 

その後、トラクターで耕うんします。

 

この肥料設計と散布、耕うん作業が作つけの出来不出来を左右するので、

いつも頭を抱えながら+体力も使いながらの作業となります。

毎日、夜には眠くて眠くて寝落ちしてしまうほどです。 

 

 

 

MITUで今年使用する資材

 

どんな風に育てているの?どんな資材使っているの?とご質問いただくことがあるので、

今年はどんな資材を使っているかをご紹介します。

年度ごとや畑の状態によって使い分けたり、資材を選んだりしていますので、

毎年同じものを使うとは限りませんが今年は下記の資材で概ね固まりました。

 

 

郷の有機

 

こちらは大郷で作られている堆肥です。

堆肥はその畑の状態や作付け品目によって入れる量は異なりますが、

土の状態を保ったり良くするために使用しています。

 

郷の有機という堆肥は、牛糞+もみがらに海藻やカニ殻、野菜くず、米ぬかといった

海産物や植物残渣を配合した堆肥です。

 

一般に販売されている堆肥だと牛糞や豚糞、鶏糞といった動物性のものが多いのですが、

この堆肥は動物性と植物性のものがバランスよく入っています。

 

 

バイオの有

 

こちらは石巻にある工場で作られている魚由来のアミノ酸肥料です。

魚の煮汁を米ぬかに噴射してペレットにした肥料です。

販売店の方いわく、この製法で作られている肥料というのは日本で3ヶ所しかないとのこと。

 

魚粕に比べて魚の煮汁にはアミノ酸が豊富に含まれていて、

畑の微生物の餌になったり、植物が直接アミノ酸を吸収して健康に育ったりと

メリットが多い肥料です。

自然農法や自然栽培に取り組んでいる農家さんもこの肥料を使っている方が結構いらっしゃるそうです。

 

ここだけの話、この肥料の匂いがとても美味しそうな匂いなんです。

匂いを嗅ぎつけてネコが寄ってくるほどなんですよ。

一度服に匂いがつくと落ちにくいのが難点です。

 

 

ミネラル肥料

 

こちらはお試しでいくつか使用していますが、その中でも「オーガニックミネラル」という資材を使用しています。

これはアメリカにある太古の植物の堆積層から採取したものを土壌改良材としているものです。

文字通り、ミネラル成分がたくさん含まれています。

 

植物にはミネラルも必要で、病気になりにくい健康な植物が育つためには必要な栄養分と言われています。

 

太古の堆積層ということで限りある貴重な資源のため、使うことにためらいも感じていましたが、

仙台沿岸の何度も工事が入ったような畑では植物が育つために必要な栄養素が非常に少ないため、

ミネラル肥料も使用しています。

 

将来的には、限りある貴重な資源から補給するのではなく、自然循環の中で植物がミネラルを補給できるような

やり方を取っていきたいと考えています。

 

 

 

微生物資材

 

こちらは場所に応じてEM菌や酵母菌・乳酸菌・納豆菌を培養したものを散布しています。

酵母菌や乳酸菌、納豆菌は、自分たちで元となる食べ物を調達してきて培養しています。

畑にいる菌自体を電子顕微鏡などで見ることはできませんが、時折土の中にいる生物を

観察して「どのくらい土の中の生態がいるのかなー」と考え、観察しながら行っています。

 

 

植物が健康に育つために必要なモノ

 

有機農業の第一人者といっても過言ではないと言われている、小祝政明さんという方がいらっしゃいます。

小祝さん曰く、野菜を健康に育てるためには、堆肥とアミノ酸肥料とミネラルをバランスよく与えることが

大事だということです。

 

まだまだ農学的にわかっておらず研究段階のことも多いのですが、

植物生理や土壌について調べてみても堆肥やアミノ酸肥料、ミネラル、

そして微生物の役割は大切だと考えています。

 

私自身まだまだ勉強不足のところがありますが、医学系の勉強をした際に

人の構造や生理について学ぶ機会がありました。

 

人も植物も基本的には健康に育つ・健康でいるためには、

バランスの取れた栄養と適切な環境、そして微生物が揃うことが

大切なのではないかと考えています。

 

いかがでしたか?

生産者によって栽培方法も考え方も異なります。

どの生産者の方法が正解とか間違いといったことはありません。

それぞれの想いがあっての栽培です。

ぜひ気になる生産者を探してみてくださいね。

 

MITUのホームページでも少しずつ関わりのある生産者さんを

ご紹介していきたいと思います。