スイートソルガム?シロップ?ー仙台沿岸部での挑戦

あなたはスイートソルガムシロップってご存知ですか?

スイートソルガムって?と思う方のほうが多いかもしれません。

 

ソルガムとは、キビの仲間で雑穀でタカキビやタカキビの粉が売っていますが、あのタカキビのことです。

 

MITUではこのソルガムからシロップを作る挑戦を始めました。

今日はそんなソルガムシロップのお話です。

 

↑画像はイメージ像です、、、

 

スイートソルガムってなに?

 

ソルガムとは、イネ科の植物のことで、日本では高きびとして知られています。茎に糖を蓄えたり、日本では実の部分を食べたり粉にして食したり、ホウキとして販売されていたりもします。

 

ソルガムにも色々な種類があるのですが、その中でも茎に糖を貯め込むものをスイートソルガムと読んでいます。

 

同じ仲間としては沖縄のサトウキビをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。

 

サトウキビもスイートソルガムも茎をしぼってジュースにして飲んだりします。

 

震災後には、「植物からバイオ燃料を!」と被災地域を含めて全国各地で栽培が行われました。

 

しかし、植物から糖を抽出し、それを燃料にするまでに膨大なコストがかかり採算が合わず、すぐに栽培面積も激減したと言われています。

 

私の知る限りでも宮城県内でソルガムからバイオ燃料を作る取り組みを始めた農業法人がありましたが、すぐに辞めたようです。

 

ソルガムとの出会い

 

そんなスイートソルガムですが、実はMITUでこのソルガムの試験栽培を

2018年から本格的に始めました。

 

きっかけは2つありました。

 

大学の先生との出会い

 

1つは、私(佐藤)が通っていた宮城大学大学院の中村聡教授が

スイートソルガムの研究をなされていること。

実は、私の指導教員でもありました。

今思い返すと、本当にできの悪い学生だったので、先生も大変だったと思います(苦笑)

 

私自身はスイートソルガムではなく、別の研究をしていたのですが、

中村先生からソルガムの話を色々と聴いているうちにソルガムにとても

興味を持ったのです。

 

 

塩害の多い畑にて

 

中村先生と出会った時期と同じ時期に、畑でソルガムを偶然育てていました。

目的は緑肥という肥料にするためでした。

 

震災の後、土壌を良くするために植えてみたのです。

 

ちょうどその頃、地域の排水ポンプは機能しておらず、

雨が降ると水没。

塩害も今よりもひどかったため、野菜類を育てるのには本当に大変な環境でした。

 

そんな大変な環境の中、ソルガムだけはぐんぐんと育っていることに驚きを隠せませんでした。

 

しかも、あまり実をつけない品種でさえ、たくさんの実をつけました。

後に、中村先生に聞いたところ、ソルガムは塩害に強いだけではなく、

適度な塩にふれることで生育が良くなる可能性があるということでした。 

 

 

沿岸部での挑戦!

 

 

 

別のブログでも書いたことがありますが、仙台沿岸部では

何度も圃場整備の工事が行われ土の状態が良くない上に、

海から強い風が吹いたりすると塩害が生じやすい環境です。

 

そのため、野菜作りをしている生産者も四苦八苦した状況です。 

MITUでも設立から3年経ち、いろいろな試みをしてきましたが、

未だ畑の状態は良いとは言えず、試行錯誤しながら野菜作りをしています。

 

そんな追い込まれた状況の中で、塩害が出るのはしかたがない。

塩害が出ても被害が少なく、持続可能な農業ができる方法を探ろうと

思い、出た答えがスイートソルガムの栽培とソルガムシロップの

商品展開でした。 

 

昨年は品種によってシロップの味が塩味の濃いもの、そうでないもの、

雑味の強いもの、そうでないものといった違いが出たので、

今年も継続してデータを取りながらシロップ開発に向けた取り組みをしていこうと考えています。

 

宮城大学の中村先生にアドバイスを乞いつつ、地元のいつもお世話になっているシェフの力を借りてどんなレシピに合うのかといったことを模索しながら行っていきます。

 

ソルガムシロップの栄養成分や産地国ではどんな風に使われているかなど、シロップの紹介はまた別の機会に。