日照不足と日々の試行錯誤

前回のブログからかれこれ1ヶ月が経過してしまいました。

夏の繁忙期は朝から晩まで畑作業をして帰ってくると寝落ちしてしまう毎日です。

 

今年は、宮城含め太平洋沿岸では梅雨に入ってから日照不足が続いています。

仙台では先日の統計によると例年の約50%の日照時間だそうです。

 

2017年夏の長雨と日照不足の悪夢が蘇ります。 

 

 

こちらの写真は曇天が続く中、一瞬晴れたことが嬉しくて

撮ったトウモロコシ畑の写真です。

 

 

今年の梅雨と畑事情

 

今年は梅雨前まではほどよく雨が降っていましたが、梅雨以降は曇天・雨が続いています。

畑は、といいますと水はけの悪い畑が多く、なかなか畑が乾かずに湿りっぱなしの状態です。

 

湿りっぱなしでも比較的良く育つのは里芋。

気温が低いので生育が鈍いのですが、雨で湿った畑で着実に育っています。

 

一方で育ちが悪いのは、ナスやキュウリ、枝豆などの夏野菜です。

かぼちゃやキュウリは雨が続き、病気がついたり、受粉がうまく行かず実がつかない状態、

ナスは実が大きくなるのに時間がかかったり、

枝豆は日照時間が足りずに実が小さくなったり味が乗ってこないような状態です。

 

 

どんな対策をしているか?

 

日照不足などが続いていますが、できる限りの対策は講じています。

今回はどんな対策をしているのか少しだけご紹介。

 

アミノ酸肥料で天候不順に強い作物?!

 

肥料にはいろいろな種類があるのですが、その中でアミノ酸肥料は天候不順に強いと言われています。

その理由としては、

アミノ酸肥料は、他の肥料(硝酸態)と異なり、植物の吸収メカニズムが違うと考えられています。

硝酸を吸収した場合は、いくつかの過程を経てタンパク質になるので、その分エネルギーが使われます。

その一方で、アミノ酸は直接吸収され、ほぼダイレクトにタンパク質に変わるので

無駄なエネルギーを使わずに育つことから天候不順に強くなると考えられています。 

 

ただ現段階ではどの程度アミノ酸を吸収しているのか、アミノ酸の種類によって違いはあるのか、

アミノ酸肥料がどの程度効果があるのかといった詳しいことは研究段階にあります。

農家の肌感覚では「天候不順でも多少強くなる」という方が多くいます。

 

また、アミノ酸は直接植物が吸収するだけでなく、

土の中の微生物を活性化させることで間接的に天候不順に強くなっているとも考えられています。

ここについても科学的なデータは少なく、これから明らかになっていくと考えられています。

 

MITUでもいろいろと試した結果、天候不順の際には比較的強いと判断し、

追肥や葉面散布(液体を葉に散布する方法)を行っています。

 

 

ミネラル資材を散布

 

ミネラル資材もうまく使うことで天候不順に強くなると言われています。

ミネラルにもいろいろな種類がありますが、基本的には植物の生体機能を調整するものが多く、

バランスを整えたりする役割があるので、適宜葉面散布をしています。

 

 

どうしても病気が出た場合は石灰資材

 

雨が続くと特に水はけの悪い畑や圃場整備後の落ち着いていない畑では病気にかかりやすくなります。

MITUではカビが原因の病気が特に発生しやすくなります。

なので、病気が広がりどうしようもないときは石灰資材を使います。

 

石灰資材は使い方が難しいのですが、殺菌作用があり、

病気の予防や病気が深刻化する前であれば効果があります。

 

いかがでしたか?

毎年何かしら天候異常があり、そのたびにどう工夫していこうか考えながらやっています。

「毎年失敗しながら経験を積んでいくものだよ」と先輩からも教わりましたが、

本当にそのとおりだなと感じる日々です。

 

あとは、圃場整備と天候不順のダブルパンチで会社設立のときから

農産物の収穫量が低迷気味なのでなんとか継続して農業ができるよう

今の現状を打破していきたいと密かに燃えています。