MITUの土作り-わら堆肥作り

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

MITUの佐藤です。2020年も始まり、畑も春に向けての準備が少しずつ始まってきています。 

 

MITUでは土作り(正確には土を育てる)を試行錯誤しながら行っています。 

 

基本的には植物性の堆肥や緑肥と呼ばれるものを畑に入れながら、 

不足している養分を補っていく方法を取っています。 

実際にどんなふうにやっているのか、ちょっとだけご紹介します。

 

土を育てるってどういうことだ?と疑問に感じている方や 

いつもMITUではどんなことしているんだ?と思っている方の参考になればと 

思います。

 

 

1.植物性の堆肥や緑肥を畑に

 

MITUでは植物性の堆肥や緑肥を定期的に畑に投入しています。 

理由としては、植物性の有機物は畑の状態を良くするからです。

 

どんなふうに良くするのかというと、養分を与えてくれたり、 

微生物の働きを活発にしたり、 

土壌の物理性(保水性や透水性など)を改善してくれたり、 

肥料分を保持してくれる力が増したりといろいろな効果があり、 

総合的に状態を良くしてくれます。 

 

有機物を一度にたくさん入れてばよいかというとそういうわけでもなく、 

何年もかけて少しずつ改善されていきます。 

最近では、堆肥がわりの土壌改良材も売っていて比較的短い期間で 

効果のあるものも販売していますが、 

持続性がなく毎年土壌改良材を入れないといけなかったりするので、 

私たちはそういった土壌改良材を活用しつつも 

基本的には植物性の有機物を入れるほうを選んでいます。

 

有機物を畑に入れてどのくらいで効果が出てくるかというと、 

有機物を入れ始めて3年位経つと少しずつ「お、だんだんよくなってきたかな」と感じるくらいです。 

MITUで作付けをしている畑の多くは2017年にほ場整備という工事で土の入れ替えや盛土が大規模に行われたところで、 

作付けを始めたばかりのころは本当に草1本も生えないくらいの状態でした。 

何も育たないような畑で0からの土作りです。 

それが有機物や堆肥を入れてきたことで2019年頃から少しずつ野菜が育つようになってきました。 

 

2.わら堆肥作り

 

2020年はわら堆肥を作り、それを畑に入れることで土を育てる計画を立てています。 

 

普段はスイートソルガムという高キビの仲間を畑にすき込みながら、海藻+牛ふんを堆肥にしたものを入れているのですが、今年はワラ堆肥作りに挑戦です。 

 

何故、わら堆肥かといいますと、昨年2019年の台風19号でワラが地域で大量に流れたことがきっかけでした。 

例年だと地域のワラは家畜の飼料などに活用されることが多いのですが、 

台風で水や泥に浸かったワラは家畜の飼料としては使えず、 

行政で処分に困っていたのです。 

偶然、「ワラの処分に困っている」と耳にしたので、 

「うちで畑に使います!」と手を上げ、もらえる分をもらいました。

 

農法にこだわっている人から見れば、「慣行栽培(化学肥料や農薬を使った栽培)のワラを使うなんて不届き千万!」と言われてしまいます。 

ですが、行政側で税金を使って大量のワラを処分してしまうのであれば、 

地域の中で上手くワラを活用したほうが税金を使わずに済みますし、 

畑の状態が悪い沿岸部の農地の土壌改良にもなるので、 

ワラを堆肥化させようと考えました。 

 

作業としては 

軽トラで仮置場からワラを搬出→ 

所定位置に持ってきてワラを積む→ 

一定の量を積んだら少しだけ市販の鶏糞を入れ、その上から納豆菌と酵母菌を培養した液を散布→ 

再びワラを積む→ 

ワラが少しずつ発酵してくる→ 

堆肥の中の温度が60度になったら切り返し、という流れです。 

ほどよく発酵したらそのあと畑に撒いてすき込みます。 

 

3.実は貴重なワラ

 

地域によってはいくらでもワラが手に入る地域もあると思います。 

私たちが営農している大崎地域でもワラは比較的手に入りやすくて、 

地元の方にお願いすれば格安で譲ってもらえます。

 

でも、ワラが手に入りにくい地域もあるんです。 

先程も述べたように仙台沿岸ではワラは手に入りにくくて、 

大半は家畜の飼料に使用されます。 

また、買うとなっても堆肥にして畑に入れる一定の量を確保すると結構いい価格になります。 

 

手に入りにくいワラなんですが、土を育てていく中ではワラのようなイネ科の植物がとても重要だと考えています。植物性の有機物が土を良くしてくれるのです。 

 

昔はワラを主として家畜の糞などをうまく活用して堆肥化させたものを田畑に撒くことでよい土を育てていたそうです。 

昔の本を見ると、植物性の有機物を何層にも重ねていき、そこに鶏や牛、豚等の糞を少し入れ発酵させた堆肥を使い、良質な農作物が取れていたという記録もありました。 

でも、今の堆肥は家畜の糞がメインで植物性のものの割合が少なく、土を良くするためというよりかは肥料的な要素が強いと言われています。

 

家畜糞堆肥を否定するわけではありません。家畜糞堆肥を使いつつ、そこに植物性の有機物を上手く取り入れることが土を育てていくことには大切だと考えています。 

 

 

いかがでしたか?まだワラ堆肥を作り始めたばかりなので途中経過を報告することはできませんが、ありのままの話をしました。 

より良い土を育てるためにこれからも試行錯誤しながら取り組んでいきたいと思います。