農家がいなくなる日?!

 


(著作者 Thomas Leuthard)

 

こんばんは、いつもブログをお読み頂き、ありがとうございます。

今日は久々に仕事を休み、少しのんびり。

ふとネットサーフィンをしていると「農家がいなくなる?!」という記事がありました。

今日はこの話題を少し見ていきたいと思います。

 

農家がいなくなる?

数年前からこの話題は時折、テレビやニュース、インターネットで取り上げられていました。

農林水産省の統計データを参照すると、1960年頃に約1200万人いた農業従事者は2017年には約180万人になりました。

ものすごい減り具合ですよね。

 

でも、待ってください。びっくりするのは、まだです。

 

この180万人のうち、65歳以上の人口は120万人。
65歳以下は、60万人しかいないということになります。 

 

さらに、このうち基幹農業従事者(農業を主とした仕事にしている)は50万人。

 

農家は増えていないのか?

減り続ける農家。

しかし、最近では新規就農のニュースが取り上げていますよね。

 

どのくらい増えているのでしょうか?

こちらも農林水産省の統計を見ると、毎年5〜6万人増えているそうです。

 

なんだ〜増えているんだったら安心じゃん?と思う方。 

 

残念ながら、毎年5〜6万人増えていても定着するのは1万人程度。

思いの外定着していないのがわかります。 

 

理由は、色々とありますが、主に、

 

①新規就農した後の経営が成り立ちにくい

数年前から「青年等就農給付金」という、新規就農する際に一定期間150万円/年を支給する制度が出来ました。 

これのおかげで新規就農する人は増えたのですが、農業経営を安定させるのには乗り越えなければならない壁がいくつもあります。 

 

安定した収量を確保、販路開拓、経理、地域との交流などなど。

 

実際に新規就農した人の7割が農業だけでは生計を立てられていないという統計もあります。

 

②農業法人で働いても大変

農業に憧れて農業法人で働いても、

過酷な環境(長時間労働等)で低賃金という法人が多く、

離職する人が多いことも原因に挙げられます。

 

一部、高賃金や働きやすい環境を作っている法人もありますけど。

 

③よそ者排除の独特な地域も

新規就農した地域がどんな特徴かによっても定着するかどうかが決まってきます。

 

よそ者歓迎で地域が暖かく向かい入れ、地域と新規就農者との関係が良好な場合は定着率が良いようです。 

 

しかし、よそ者を排除する傾向のある地域ではやはり新規就農した後すぐに離れてしまう人もいるよう。 

 

逆に、地域と馴染もうとしない新規就農者がいるのも事実ですが。 

 

いずれにしても、「村がなくなる!」と周りにアピールしつつもよそ者排除傾向が強い地域もあるので、何ともいえなくなりますね。

 

後継者不足への対策

統計的に見ても目に見えて減ってきている農家。

では、農林水産省等ではどんな対策を考えてきているのか。

少し見ていきましょう。

 

①大規模圃場化

宮城県でも東日本大震災の後、この大規模圃場化と効率化が叫ばれ、実際に今沿岸部では大規模圃場を造る工事の真っ只中。

大規模な圃場にし、そこに大きな農業機械を導入することで少ない人員で効率的に経営をしよう!という考え。

 

私が大学院に在籍していた2014年頃も農業経営の授業では、この必要性と将来性を先生が熱く語っていました。 

 

現実はというと、大規模化して国の補助金等を活用して大型機械を購入。 

効率的に作業を行っても、農産物の価格が低く、「割に合わない」というところが多いと農業法人の方から聴いています。 

 

実際に震災後農業法人を設立したものの経営がうまく行かずに数年で廃業したところもあります。 

 

今後、大規模農業がどのようになっていくのか気になるところですね。

 

②農業法人設立、他産業からへの参入

かつては個々人が個人事業として農業を営んでいましたが、数年前には株式会社や農事組合法人などの法人化を

勧めている動きをしていました。

法人化し組織にすれば、雇用も生みやすくなるのではないかというところからです。 

 

私の住む地域でも震災をきっかけに農業法人がバンバン立ち上がりました。

 

また、他産業からの農業参入も増えています。

農地を借りる際の要件緩和によって、法人が農地を借りやすくなったことがきっかけです。

今では銀行や建設会社、大手企業などが参入していますが、撤退している企業も多く、

私は把握しきれず、、、、。

 

③IT農業へ

主に施設園芸で今進んでいます。

大型の施設を立てて、栽培環境をシステムによって調整。

データ管理をして、誰でも栽培ができるようなシステムが作られています。

オランダでは施設園芸が盛んで、日本ではオランダの技術を取り入れて施設園芸をしているところが

多くあります。

 

これによって農業経験がなくても農業に参入しやすい人、企業が増えています。

 

農家がいなくなったら?

取り上げたように国レベルで農業従事者を増やそうという取り組みを行っていますが、

現状はどんどん減る一方です。

 

農地がなくなる!と言う前に農地が合っても農業できる人がいない!という時代が来るでしょう。

 

農家がいなくなったら、どうなるでしょう。 

 

国内産あるいは地元産の野菜が手に入りづらくなります。

国内産の野菜が手に入らなくなり(もしかすると工場産の野菜は増えるかもしれませんが)、

海外産の野菜が増えます。 

 

海外産の野菜は、長期輸送するため野菜が痛まないような工夫が施されています。 

野菜の栄養は、収穫してから時間が経てば立つほど失われることが多いので、栄養のない野菜を

食べることになるとも言われています。

 

生産国で何かが合った場合(天候不順による不作や内乱等)があったときには、

輸入できる量も減る可能性があります。

 

当たり前に食べていた野菜が手に入りづらくなる、そんなことが想像できますか? 

 

そんな日が近い将来来るかもしれません。 

 

どうすれば?

野菜が手に入りづらくなる時代が来るかもしれない。

そんなときはどうすればよいでしょうか。

 

一番は、生産者と繋がることだと私は考えています。  

 

 

私たちが野菜を作っていて、真っ先に野菜を届けるのは、

不特定多数の方が買うであろうスーパーや見ず知らずの卸業者さんではなく、

眼の前にいるお客さんです。 

 

馴染みのあるお客さんとコミュニケーションを取りながら、お客さんのことを

考えながら、農産物を育てている農家が多いと思います。 

 

あなたが住んでいる地域の農家や農業法人さん、インターネットを介して知り合いになった農家さん、

スーパーでよく見かける野菜を作っている農家さん。

誰でも良いと思います。 

 

ただ野菜を売る買うという関係ではなく、一緒に考えられる関係を。 

 

自然農園MITUでも今の栽培面積を考えると、お届けできる人数には限りがあります。

年間を通して出来る限り旬の野菜を数種類お届けするとして、私たちの今の畑の面積では

100人にお届けするのが限界。

なので、100人のお客さんと出会い、関係を築き、お客さんの食を支えていこうと考えています。 

 

これを機会にあなたも気になる農家さんを探してみては??