自然栽培と地域性

時折、お客さんから「畑は全部手作業でしているの?」と聴かれることがあるので、どんな風に作業しているのかを少しだけご紹介。

 

1.全て手作業?

有機栽培・自然栽培をしていると、全て手作業でしているというイメージを持っている方もいらっしゃるかと思います。 

 

確かに全て手作業でしている農家さんもいらっしゃいます。

畑を耕すのも除草するのも収穫するのも何かしらの管理をするのも全て手。 

 

MITUでは、トラクターを使いますし、除草には草刈り機も使います。 

 

苗を植える時なども農具を使用しています。 

 

理由としては、大きく3つあります。 

地域性が色濃く出ると思いますが、自然栽培や有機農法と言えどもはたから見て農地を「荒れた」状態にしておくことはうちの地域ではご法度。 

 

草が生えてボーボーの状態にしていると、そこにネズミが住み着いたり、獣類が潜んで周りの畑を荒らす可能性もあるので極力キレイな状態にすることが望まれています。 

 

それに農家の先輩方は畑に草1本も生やさずに「きれい」にして野菜を育てることを指導され実践してきたので、

比較的最近取り入れられるようになってきたカバープランツ(土が見えないように野菜以外の麦やクローバーと言った植物を植える方法)

コンパニオンプランツ(ある野菜と別の野菜を混植することでお互いの成長を助け合ったりする方法)でさえ、よく思わない方もいらっしゃいます。  

 

農業後継者が少なくなってきている中、農業をしている比較的年齢の若いグループに畑の耕作をお願いするケースも増え、栽培面積が増えていく現状もあります。 

 

祖母の話では、昔は30〜50aの畑を1農家がするだけでもそれなりの広さだったと言います。 

 

トラクターや耕運機もあまり充実していなかった時代でクワ1本でたがやしていたので、それもそうですよね、、、。 

 

しかし、今では最低で50a以上。周りの先輩農家さんたちの経営面積を見ても1ha以上あるのが普通です。 

 

となると、必然的に機械をうまく使って畑を耕作していかないと回らなくなるのも実情です。

 

③自分自身の身体のためもあり

年々年老いていく身体に合わせて、身体への負担を軽くするために道具や機械を使用しているのもあります。 

 

要領よくやったとしても膝が痛くなったり、腰が痛くなったりするんです(苦笑 

 

数年前、寝不足と過労が重なって重度のヘルニアと坐骨神経痛で数ヶ月まともに立ったり座ったりできない時期がありました。 

 

今でも完治はしておらず、疲労が溜まってくると足の痛みがひどくなります。 

 

その時から、身体への負担を減らしながらうまく作業をすることを考えるようになったのです。

 

2.農的生き方と農業の経営の間

自然栽培をしていると、化石燃料に頼らずに手の届く範囲で農業を営むべき!とアドバイスいただくこともあります。 

 

農的生き方の視点から見れば、私も極力化石燃料を使わず、全て手作業で自給自足な生活に憧れたりもします。 

 

しかし、現代の「農業」という生業の元ではそうも言ってられません。 

 

生活するにもお金はかかりますし、誰かのために何かをすることが仕事であると考えています。 

 

そう考えれば、目の前にいるお客さんに食べ物を届けることが私たちの仕事です。 

 

働きたいという障害のある方や社会的に立場の弱い方たちへ農業という選択肢を作ることも仕事です。 

 

なので、効率的に作業できる方法を常に模索しています。

 

3.まとめ

ちょっと話はそれてしまいましたが、MITUでは農業機械や農具をうまく使用しながら効率よく作業できるようにしています。 

 

作業もどんな風にやったら楽にかつスピーディにできるかを考えながら。 

 

そうすることで自分だけではなく仕事仲間とも共有できますし、障害のある方と一緒に作業する際に出来る仕事の幅が増えるかもしれませんしね。 

 

イメージにある自然栽培や有機栽培の農家さんとは違うかもしれません。 

 

実際に見ていただくのが一番かもしれませんね。 

 

MITUでは日常の作業を一緒に体験する取り組みなども行っています。

 

ご興味があれば、ぜひ。