自然農園MITUの日常−選択と集中のときがきた?!

ブログの更新がだいぶ久しぶりとなりました。

今年最後のUP!BAKERさん、福丸さんでのマルシェを終えました。たくさんのご来客ありがとうございました。
佐藤はマルシェのほうには足を運べずに終わってしまいましたが、鈴木がお客さんとの交わりを堪能したようでした。
また、鈴木伝で野菜の率直な感想などもいただき、本当に感謝申し上げます。ありがとうございます。

佐藤はというと相変わらず、畑のほうに集中しつつ、来年の作付け計画を立て始めていました。
今日は来年の作付け計画と「選択と集中」についてお話しようと思います。

選択と集中の時が来た?!

今年も新型コロナやら天候不順、最近では野菜の大暴落など話題の絶えない年になりました。
MITUでもなんとかかんとか生き延びることができましたが、まだ余談は許さない状態です。

そんな現状の中、来年は選択と集中をしていこうと考えました。
作付け品目をがっつりと絞り、その絞った作物に集中します。

今までのように年間何十種類も植えるというやり方を変えます。
これにはいくつか理由があります。

身土不二から見る適地にあった作物

身土不二とは、元々は仏教の言葉で、「その土地に合った、旬の野菜を食べ、生活するのが良い」という意味で使われる言葉です。
この言葉を改めて考えました。

仙台沿岸部の畑は基本的には砂質、圃場整備の畑も場所によって癖がかなり強いのですが基本的にはベースが砂壌土という砂に近い畑が多いのです。

土の性質によって育ちやすい野菜育ちにくい野菜があるのですが、砂質の畑に合う野菜となると根菜類(人参や大根)、ブロッコリー、豆が向いていると言われています。

MITUでも色々と試行錯誤しながらいろんな野菜を育ててみましたが、うちの畑でよく育つのは、人参、さつまいも、落花生、ブロッコリーだということがわかってきました。

まだそれぞれの畑の癖を完全には把握していないのですが、大まかに「ここの畑は人参向き」とか「ここは水が抜けにくいから◯◯を植えよう」という感じに(この癖を把握するのにだいぶ時間がかかりましたが…)。

砂質に合った作物に絞り、その栽培に集中することでより美味しいものをお届けできるようにしたいと考えました。

農福連携を強化していくために

もう一つの理由は農福連携を強化していくためです。

これは今年ご縁があり新たに連携した施設さんが増えたり、個人でも研修生として研修に来る人が増えてきた中で、「少し品目を絞って、1つの作業に集中したほうがよさそうだな」と感じる場面を多く感じたことにありました。

これまでは農福連携していた施設さんが自身でも畑を借りて野菜を育てていたこともあったので作業打ち合わせや活動も比較的スムーズだったのですが、問い合わせや見学に来る施設さんはまるっきり農業経験がないというところも多く、1つ1つ指示や指導をしていく形になるケースが多かったんです。

そうなると少量多品目では施設のスタッフさんや職員さんが覚える工程も多くなり、作業できないことも多くなる。ここをなんとかしないとなあと感じたんです。

そこで、1〜2品目に絞って作業をお願いしようと考え始めました。

1〜2品目の管理作業をしっかり覚えてもらったほうがお互いやりやすくなるし、(1つの作物の栽培面積が増えるので)結果的に受入人数も増やすことができます。

「俺のやりたいことってなんだろう」という原点

②とも重なる部分はあるのですが、改めて「俺のやりたいことってなんだろう」と考えるきっかけがありました。
それは、就労支援施設からだけではなく、個人で「農業に触れてみたい」といった相談が増えてきたことがきっかけだったんです。

どうしても少量多品目でやっていると、作業に追われてしまうことのほうが多くて、作業以外のことができないというのが実情でした。

ある日、とある方から「体を動かすだけでなく、頭を使う時間を増やさないといけないよ」「少量多品目から切り替えて時間を作ったほうがいいのでは」とアドバイスをもらい、考える時間を持つようになりました。

畑作業から少し距離をおいたことで、本来自分がやりたかったことが頭から抜け、目の前の作業に追われていることに冷静に気づきました。

原点に立ち返ったとき、野菜を育てる過程の中で(交通事故の後遺症で悩んだ)自分と同じような境遇の人にかわるきっかけを作りたい、という想いがなおざりになっていました。

ですので、来年は「自分と同じような境遇の人に農業を通してなにか変わるきっかけを創る」時間を作ろうと考えました。

この3つの理由から来年は品目を絞ることにしました。

とはいえ、マルシェも大切に

品目は絞ることにしたのですが、だからといって「来年は少量多品目の野菜ではないのでマルシェしません!」と言うつもりはありません。

ここまでやってこれたのもマルシェに来てくださったお客さんのおかげですし、お客さんとの関わりもより一層深めていきたいという想いも強いので、マルシェで並べる野菜も育てていきます。

これまで通り、キャベツやレタス、ナスなどの夏野菜、ヤーコン、無臭ニンニクなど少量多品目の野菜も面積を縮小して育てていきます。

面積的には今までの半分〜1/3の面積で、少量多品目の野菜はマルシェや直売、イオン系スーパーの地場産品コーナーにひっそりと置かせていただくくらいの量で調子しています。

こちらも面積を減らしつつ、1つ1つの野菜に向き合う時間を増やすことで今まで以上によい野菜を育てられるようにしていこうと思います。

まとめ

ということで、来年からMITUは品目を絞ります!
整理させていただくと、

【メイン野菜】

人参⇒7月〜翌年3月ころまで収穫
さつまいも⇒10〜11月収穫
ブロッコリー⇒10〜翌年1月収穫

こちらの3つを主として育てていきます。

【その他の野菜】

マルシェや直売向けに少量生産します。

【別枠】

落花生⇒種まきから収穫までイベントとして企画中
とうもろこし⇒収穫体験を企画中
ソルガムシロップ⇒鋭意、商品開発中

となります。

別枠のイベントや体験につきましては、形になり次第、ブログでお知らせいたします。

今年も残りわずかとなりました。
また来年、みなさんにお会いできることを心待ちにしております!

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