あなたは『ビタミン』と聴いて何を思い浮かべますか?
私は『ビタミン』といえば真っ先に浮かぶのがビタミンCです。
テレビCMなどでも昔から耳にしていたからか、そのイメージが強くあります。
今回のブログでは、そんなビタミンCについて見ていきたいと思います。
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ビタミンC (アスコルビン酸)とは
ビタミンCは水溶性のビタミンの1種です。
私たち人間は体内でビタミンCを作ることができないため、毎日の食事から摂取する必要があります。
シミやソバカス対策にはビタミンC!というイメージのビタミンCは壊血病を予防する成分として発見されました。
メラニン色素の生成を抑えるほかに、骨や腱などのコラーゲンの合成に必要だと言われています。
また、ビタミンCは「ニトロソアミン」という胃がんの原因となる物質の生成を抑えたり、糖尿病、心筋梗塞などを防ぐはたらきがあります。
不足すると、壊血病、皮下出血、骨の形成不全、貧血のほかに、風邪をひきやすくなると言われています。
ビタミンCとコラーゲン
コラーゲンは、動物界に広く分布するタンパク質のことで、皮、骨、腱といった組織の主成分で、ほとんどすべての組織や
器官に含まれていると言われています。
コラーゲンには約30類の型が確認されており、ローマ数字を使ってⅠ型から順に分けられています。
ビタミンCはコラーゲンの構造を保つ働きをする酵素を助ける役割があると考えられています。また、コラーゲンを形成する際に、
その構造が規則的になるように働く酵素を補助しているため、良質なコラーゲンの形成に繋がっています。
最近の美肌ブームなどでコラーゲン成分を肌から浸透させるといった効果の商品も売られているようですが、
まだまだ科学的には必然性がないと考えられています。
肌から浸透させるよりもビタミンCを摂取したほうが良質なコラーゲン形成が期待されます。
ちなみに、コラーゲンは構造上非常に分解されにくいと言われています。
入れ替わりが非常に遅いのです。
なので、コラーゲンの合成以外にも抗酸化作用などがあるビタミンCを摂取したほうが
メリットが多いと考えられます。
ビタミンCを多く含む食品
ビタミンCを多く含む食品には
海苔、抹茶、赤ピーマン、黄ピーマン、ゆず、アセロラ、パセリ、レモン、キウイフルーツ、ブロッコリーなど多くの果物、野菜があります。
ビタミンCはストレスや喫煙、アスピリンの服用で大量に失われます。そのうえ2・3時間で体内から排出されてしまうので、こまめに摂取いたしましょう。
ビタミンを多く含む野菜には
赤ピーマン 180mg
黃ピーマン 160mg
芽キャベツ 160mg
和種なばな 130mg
とうがらし 120mg
パセリ 120mg
ブロッコリー 120mg
といったものがあります。
ビタミンCの過不足に注意!?
ビタミンCは水溶性で身体の中にためておくことは出来ません。
極端に少ない生活を続けると不足症状が出てきますが、具体的に「これだ」とわかる症状ではありません。
肌が荒れやすい、出血しやすい、疲労や食欲不振といった様々な症状が出ます。
また極端に大量摂取した場合は、吐き気や下痢といった症状が出ることが報告されていますが、
日常の食事で食べ過ぎて過剰摂取による症状が出ることは稀と考えられます。
成人では一日の摂取推奨量は100mgとされています。
過剰摂取の場合は、10,000mgと通常の摂取量の100倍です。
いかがでしたか?
この記事を推敲しながら見ていた私(佐藤)は、思い起こせば、病院や施設で働いていることは肌がボロボロでした。
当時はストレスも多く、タバコも吸っていたので。
農業をはじめて自分で育てた野菜を食べるようになってからは、タバコもやめ、いつのまにか
肌がよくなったことに気付かされました。
よく「なんでそんなに肌がツヤツヤしているの?」と言われるからです。
これもビタミンCを摂るようになったからかしら。
[参考資料]
『ビタミンCの事典』2011
「ビタミンCとコラーゲンの生成」1990
「コラーゲンの生成とビタミンC」1991