気にしすぎる

久しぶりに社会に馴染めないという方を農業体験で受け入れました。
働きたい気持ちはあるけど、人間関係でつまづいてしまうそう。
今はHPSというのかな?
人の顔色にものすごく敏感なこともあれば、少々鈍感さを感じる部分も垣間見えました。

たぶんその敏感に感じる中で「人に嫌われる」という意識が強く働いたり、考えすぎたりするのかな?と感じています。

昔の自分を思い出す

園主自身、「人の顔色にものすごく敏感」で「人に嫌われる」という意識を強く持っていました。なので、理解できる部分も多く感じています。

人の表情や声の変化、しぐさに敏感なので、自分なりに気遣いをしてしまい、ものすごく疲れるんですよね。

自分の場合は年をとるにつれ敏感に感じ取っても気にならなくなってきましたし、最近ではいい意味で気の使わない人たちと一緒にいることが増えたので疲れることも減りました。

体験に来た方から「どうすれば気にならなくなりますか?」と質問を受けたのですが、

・嫌われる勇気を持つ
・自分のことしか考えていないテイカーを見抜く経験を積んで、テイカーが来たら逃げる
・己を磨き、ギヴァーになる

と答えました。

受け入れることも大事かも

思い返すと、かつては「何故、自分はこうなのか」と自問自答し、ネガティブになることが多かったんです。

そして、自分を変えなきゃ!と思って行動しては疲れ果て、また行動しては疲れ果てるといった過ごし方をしていました。

あるときに偶然目についた本を手に取り読んでいたときに、「自分の短所を直すことに集中するよりも、そういう自分を受け入れることのほうが大事」だという内容を目にしました。

私にとってはその内容が結構衝撃でした。
本を読む前までは、自分の長所を伸ばし短所をなくすことが大事だと思っていたからです。

自分を受け入れる、というのは未だにうまく出来ていないことが多いのですが、それでも「自分の弱点はこういうところだよな」と受け入れるようになってからは短所を直すというよりも対策を考えたり「自分は自分、他人は他人」と割り切れるようになりました。

承認欲求を減らす

「人の顔色にものすごく敏感」だったり「人に嫌われることが怖い」と思うのは、潜在的に承認欲求があるからだと個人的には考えています。

承認欲求は誰でも持っている欲求の1つ。
なくすことはできません。
でも、過剰に持っている承認欲求を減らすことはできるのではないかと思っています。

うちに来ていた研修生や障害のある方、グレーゾーンの方の中には過剰な承認欲求が要因で社会に馴染めていないのではないかと思うケースもありました。

こういった方の中には、自分が夢中になれることを見つけたり、自分を受け入れるようになってから、過剰な承認欲求が収まり、社会に踏み出すことが出来た方もいます。

私も体験や交流を通して、自分自身を見つめ直す機会になりました。

関連記事

  1. 野菜とミネラルのお話-鉄

  2. スイートソルガムシロップの試作へ!

  3. 農家が受け入れるときのポイントー農業と福祉のお話

  4. 私が農業を始めたきっかけ話その2-脳脊髄液減少症と東日本大震災

  5. 農福連携の難しさ-その1:福祉施設との関係について

  6. 自然農法、自然栽培ってどうなの?最近の自然栽培・農法事情