【ナスの季節がやってきた!】2026年の挑戦が始まります

こんにちは!宮城・仙台の沿岸部で農業を営んでいる「農園MITU」です。

気がつけば3月も最終日。農家にとっての3月は、まるで特急列車に乗っているかのようなスピードで過ぎ去っていきます。

今日は、現在の畑の状況と、いよいよ始まった今年の「ナス栽培」、そして新しい試みについて、少し長めにお話ししたいと思います。


1. 人参のシーズン終了:試練から得た「学び」

まず、ようやく終わりが見えてきた人参の収穫について。 正直に告白します。
今作の人参は、私にとって「やっちまったな!」と何回も叫ぶほどの失敗の連続でした。
といっても自業自得なんですけどね。

まずは設計ミス。そして追い打ちをかけるような2度の冠水被害。
さらには「降ってほしい」と願うタイミングでピタリと止まってしまった雨……。自然を相手にする仕事とはいえ、これほどまでに噛み合わない時期があるのかと、天を仰ぐ日もありました。

しかし、ただ「厳しかった」で終わらせるつもりはありません。
冠水した土壌で何が起きていたのか。水分ストレスを受けた人参がどう育とうとしたのか。
この経験から「土の動き」や「管理の盲点」がありました。
この苦い経験は、すべてデータとして蓄積し、次作への活力に変えていくつもりです。


2. ナスの発芽に「命の力」を感じる瞬間

人参の収穫に追われる合間を縫って、今年も「ナス」の種まきを行いました。

うちの苗場は、電気も通っていない完全な「無加温」ハウスです。
3月の仙台は、昼間は春の陽気を感じることがある一方で、夜はまだ0度近くまで冷え込むこともあります。温度計のグラフが激しく上下するたびに、私の心臓もドキドキと波打ちます。

「寒さに負けず、芽を出してくれるだろうか……」

そんな心配をよそに、種まきから約2週間。 ようやく土を押し上げて、小さな、でも力強いナスの芽が顔を出してくれました。(写真は少し前の様子です)

吹けば飛ぶ小さな種から、夏には私の背丈ほどにまで成長し、紫色の輝く実をたわわにつける。
植物の持つ生命力を見るたびに農家の楽しさを感じます。


3. 今年の戦略:主力+「多角化」でリスクを分散

昨年の経験から、大きな教訓を得ました。
昨年はナスと人参にリソースを完全に「全振り」した結果、天候の影響をダイレクトに受けてしまい、非常に痛い思いをしました。

そこで2026年は、少しだけ品目を増やします。

  1. 不動のツートップ: 変わらず「ナス」と「人参」はメインの作物に据え、品質の向上と収穫量の最大化を狙います。

  2. スーパー向け小規模多品目: リスク分散と地域ニーズへの対応として、スーパー向けに品目を少しだけ増やします。

一つひとつの野菜に注げる愛情を薄めないよう、スタッフや協力してくれるチームのみんなと力を合わせ、効率的かつ丁寧な管理体制を整えていくつもりです。


4. 2026年・猛暑と大雨に立ち向かう

長期予報によると、今年の夏も「記録的な猛暑」と「極端な大雨」が続くと予測されています。
もはや「異常気象」が「通常」になってしまった感がありますが、嘆いていても始まりません。

  • 土壌微生物の力を借りた根の強化

  • 排水対策の徹底

  • 水分管理の効率化

これまでの経験と知識を総動員して、今年の厳しい夏を乗り越え、楽しみにしてくれているお客さんに最高に美味しいナスと人参を届けられるよう、対策を講じていきます。


5. 番外編:ちょっと気になる「ケールの蕾菜」

最後に、少しだけケールの話を。

昨年、種苗会社の方と情報交換をしていた時に、 「実は、ケールの蕾菜(つぼみな)ってめちゃくちゃ美味しいんですよ!」 と教えていただきました。

ケールといえば葉を食べるイメージですが、その蕾(つぼみ)。 その言葉がずっと頭の片隅に残っていて、今年は試しに栽培に挑戦してみることにしました(笑)。

農家として、この話はとても好奇心がそそられる話でした。
まずは挑戦してみます。


結び

農業は、1年に1回しか本番がない「真剣勝負」の連続です。 失敗もすれば、自然の猛威に打ちひしがれることもあります。 それでも、こうして芽吹いたばかりの苗を眺めていると、「さあ、今年も最高の野菜を作ろう!」というエネルギーが湧いてきます。

2026年のシーズンも、いよいよ本格始動です。 今年も皆さんの食卓に、仙台の風と土が育てた美味しい野菜をお届けできるよう、精一杯頑張ります!

引き続き、応援よろしくお願いします💪


編集後記

人参の収穫が落ち着いたら、今度はナスの定植準備。
合間に子供や家族との時間も大切にしながら、公私ともに充実した1年にしていきます。
次回の更新では、ナスの苗の成長具合をお届けできると思います。お楽しみに!

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