日々の仕事のストレス、不規則な生活でなんだか体調が変。
気持ちに余裕がなくてイライラしてしまう。
休んでも休んでも身体がだるい。
そんな経験をしたことはありませんか?
私も以前、そうでした。
朝から夜遅くまで仕事でイライラ、ずっと体がだるくて調子が悪い。
そんな生活を続けていましたが、あることがきっかけで農家に転身。
農家に転身してからは悩まされていた身体の不調も少しずつなくなり、今ではあの頃が嘘のように元気になりました。
このブログでは、自分の過去をさらけ出しながら、「健康」について考えてみたいと思います。
Table of Contents
規則正しい生活が心も身体も健康にする
私自身の経験から「規則正しい生活が心も身体も健康にする」と考えています。
朝、自然と起きて太陽の光を浴び、
日中は身体を動かし、
クタクタになったらご飯を食べて、
お風呂に入って寝る
食べ物は偏らず野菜や卵、肉や魚をバランス良く、かつよどよく食べる。
自律神経失調症やうつ病も経験してきた中で、この規則正しい生活が心も身体も健康でいる一番の方法でした。
睡眠不足、過労、ストレス
私は以前、言語聴覚士というリハビリの仕事をしていました。
脳や神経の病気等で言葉や聴こえ、飲み込みに何らかの障害を受けた方にリハビリをする仕事です。
私が働いていた頃、病院や施設の仕事はかなりハードで多くの病院や施設で長時間労働や昼休憩が少ない状況で働くのが当たり前でした。
私も朝から晩までリハビリやそれに関連する仕事をして、自宅に帰るのが9時や10時が当たり前。
お昼休みもお弁当をかき込んで食べて10分位で終了。
今思い出すと「若気の至りか、、、よく動けていたなあ、自分(笑)」と思うほどです。
休日も勉強会や学会などに参加することが多く、家でゆっくりする!なんてことはほとんどありませんでした。
病院や施設で働く上で知識や経験を学び続け、よりよいリハビリや生活支援をするのが医療福祉関係の仕事なので、これも覚悟の上でした。
身体の調子悪いなあ、と漠然と思っていた頃は、睡眠時間が4〜5時間(私の最適睡眠時間は6〜7時間)喫煙者で減煙を目指していましたが、それでも1日半箱〜1箱。
仕事終わりに自炊したり弁当を買うのも億劫でご飯とビールのみ摂取。
常にピリピリしていて、胃潰瘍や胃炎はしょっちゅうでお腹も毎日下していました。
身長は約170センチあるのですが、あの頃は体重が48〜49キロ。
しょっちゅう風邪を引いたり、体調不良が続く、ひょろひょろのもやし男でした。
給料がもらえるだけありがたかったのですが、「このまま人生を過ごしていくのかな」とやるせない気持ちになることもありました。
農家へ転身
そんなひょろひょろもやし男が農家へ転身するきっかけは東日本大震災でした。
うちは東日本大震災の津波で被災し、自宅も何もかも流されました。
何もかも失い、住む場所もどうなるかわからない。
何の見通しも立たなかったし、自分自身やりたいことがあったので、意を決して退職。
そのときに、それまで溜め込んでいた疲労や緊張がほどけて身体が動けなくなったんです(笑)
2〜3週間位は動けず、家に引きこもっていたような気がします。
元々、交通事故の後遺症と戦いながら仕事をしていたのもあり、無理がたかったのだと思います。
農家で健康生活に
はれて農業をするようになってからは年々、健康になっています。
農繁期に忙しすぎて疲れが溜まることはありますが…。
以前のように朝から晩まで働いてストレスを溜めることも胃潰瘍や胃炎で腹が痛くてのたうち回ることも風邪を引くこともなくなりました。
体重に至っては、昔の約1.5倍まで増えました(笑)
かつての病弱でひょろひょろのもやし男だったのが嘘のように。
何故、このように健康になれたのか。
それは農業を始めて、生活そのものが変わったことに要因があると考えています。
どう生活が変わったのか、before afterで比較してみたいと思います。
① 睡眠時間 4〜5時間 → 6〜7時間
農業は身体も頭も使います。畑を耕したり、野菜の管理をしたり、収穫したり、とにかく明るい時間帯は動いていることが多いです。
そして、ただ身体を動かすだけではなく、経営のことを考えたり、栽培方法や栽培計画を立てたり、失敗の原因を突き止めながら解決策を模索したりと常に考えながら行動するので意外と頭も使います。
農業を始めた頃の私は、体力も精神力もなかったので畑作業するとすぐヘトヘト、夕方には意識もうろう状態でした。
夜ご飯を食べるとそのまま寝落ち。
朝まで目が覚めないこともありました。
睡眠時間6〜7時間、これ以上でもこれ以下でもどこか体調が悪かったりすっきりしない状態になります。
目覚まし時計も不要で、だいたい朝は夜明けとともに起きます。
② 食事量の変化 パン2枚 → どんぶり大盛り一杯
前の仕事のときには朝にパン2枚、昼に小さい弁当箱、夜に食べるか食べないか、くらいの食事量でした。
食べる暇も少なければ、食べるのが面倒なのもありました。
農業を始めたからは、動く時間が多いからかよく食べます。
今ではパン2枚だとおやつくらいにかならない量(笑)。
朝からどんぶり大盛り1杯に野菜やお肉、味噌汁などをきちんと食べないと身体がもたなくなりました。
おかげで体重も増え続け、服のサイズが年々大きくなっています(笑)。
③ 食の変化 カップラーメン・コンビニ弁当 → 野菜中心の生活
以前は食べ物であれば何でもいい。
お金がないからできるだけ安いものを買う、というのが日常でした。
料理をするのは好きだったので、リハビリの仕事をしているときでもできるだけ自炊を心がけていました。
が、仕事が忙しいと、カップラーメンやお惣菜、コンビニ弁当ばかりの食事になってしまうこともしばしば。
しょっちゅうお腹を壊したり、健康診断でも血液検査で「要注意」の結果がちらほらありました。
今でも忙しいときはカップラーメンや弁当に依存してしまいます。
ただ以前に比べ、身体が受け付けないようになりました。
農家になってから野菜をそのまま食べることが多いので、添加物がたくさん含まれているものや味付けの濃いものなどを食べると身体が嫌がり、吐いてしまったりお腹をこわします。
畑で収穫したものをその場で食べたり、その日のうちに食べたり、そんなことをしているうちに野菜中心の食生活になりました。
④気持ちの変化 常にイライラ → 常にワクワク
自然に触れていると、五感がものすごく刺激されます。
耳をすませば鳥や虫の声が聞こえ、息を吸うと草木の匂いを嗅ぎ、彩り豊かな色を眺め、土や植物、生き物に触れる。
そして、とれたての野菜を味わう。
部屋の中にいるだけでは研ぎ澄ますことの出来ない、この感覚。
自然の中で感覚が刺激されることで、心身ともに癒やされました。
そして、感覚が刺激されればされるほど、自然の微妙な変化に気づき、面白さや感動、ワクワクした感じが止まりません。
常にイライラしていた頃の出来事がどうでもよいと思えるほど、充実した感覚です。
畑×生活改善
いかがでしたか?
最近ストレス溜まってるから発散したい。
身体が弱いんだけど、少しでも体力をつけたい。
今、うつ病で悩んでいるんだけど、とにかく健康になりたい。
そう思っているあなたも、もしかすると自然や農業がきっかけで元気になれるかもしれません。
私がそうであったように。
農園MITUでも、時折、こうした悩みを抱えている方と農作業を一緒にしています。
畑を通して、生活改善や元気になるきっかけを作れたらいいなと思います。