農業を始めるきっかけ話その1-交通事故と原因不明の症状

みなさんは「脳脊髄液減少症」という病気をご存知でしょうか。 
交通事故やスポーツ等で頸や頭に衝撃を受けたことで、脳や脊髄の周りを覆っている膜が破れ、脳脊髄液が漏れだすことで、頭痛や吐き気などの症状が出る病気です。 

突然、何故こんなことを言い出したのか? 
実は、この病気が1つのきっかけで農業の世界に飛び込むことになったのです。 
今回は、私の恥ずかしい話をします。 

世の中には交通事故で同じ境遇の人がいるかもしれないので、わずかでもこの話が参考になればよいと思いつつ、自分が農業をすることになった昔話をしたいと思います。 

交通事故に遭う

私は20代前半の時に立て続けに交通事故に遭いました。
1回目は運転中、一時停止を無視した車が側突される。 
2回目は1回目の事故の数か月後で後ろから猛スピードで衝突される。 

1回目と2回目の間は3週間〜1ヶ月くらいだったと記憶しています。 

病院では、「むちうち」と診断され、3週間ほど首にコルセットをまいていました。
事故に遭ったのはリハビリの専門学校を卒業する年。

体調悪いなーと思いつつも、2回目の事故後に学校を卒業、病院で働き始めました。 

原因不明の体調不良

病院で働き始める頃から、原因不明の頭痛や吐き気、首の痛み、めまい、手足の一部に痺れに悩まされました。
立ち上がるとめまいと吐き気に襲われ、立っていられなくなり、横になると楽になる。

最初は新社会人になってのストレスだと考えていたので、気合いで乗り切れると考えていました。
でも、仕事を続けていくうちに症状もだんだんひどくなり、起き上がれないくらいになりました。

これは何かおかしいと思い、病院を受診。
その時に、「重度の対人恐怖症」「自律神経失調症」「うつ」と診断。
新社会人になってのストレスが原因だと言われました。  

精神科から処方された薬を飲みながら、日常生活を送ろうとしても、立っているだけで症状がだんだんひどくなってくる。
最初は比較的長く立っていられたのが、だんだん立っていられる時間も短くなっていきました。

当時は自分自身、精神的な病と診断されたことによるショックと家族や知人から「メンタルを強くしろ」とか「打たれ弱いなー」と言われましたことでの自分への不甲斐なさを感じました。

勤めたばかりの病院をしばらく休職し精神科の薬や治療は受けましたが、症状は改善せず、原因不明のまま。
休職から1ヶ月ほど、起き上がれず一日寝込んだ状態になりました。

気合でなんとかしようとすればするほど、症状はひどくなるばかりだし、気持ちもだんだんネガティブな方向へと進んでいきました。 

自分が狂っていく

働くほどの体力もなく、自責の念とネガティブ思考へ進み気力も失っていく日々。 

自分で病気の原因を確かめようと本で似た症状を調べてみたり、医療関係の知り合いに相談したりもしました。 
調べた情報を元に知り合いに紹介してもらった病院や自分で調べたいろんな病院を転々として診てもらいましたが、結局ほとんどの病院で「メンタルだね」と言われて終わりでした。 

今思い返すと、本当にメンタルになっていたのだと思います。 

自責の念と原因不明の症状と向き合うだけで精一杯。 
誰かに、何かにすがろうとしましたが、そういうときほど話を聞いてくれる人に対しての罪悪感を感じていました。 

思考が負のスパイラルにハマり、自分が狂っていくのを感じていました。 

自然が心と身体を癒す

自分自身が狂い始めているという違和感を感じながらも、「ひとまず自分が今できることから始めよう」と毎日少しずつ外を散歩することからはじめました。
当時住んでいた場所からちょっと歩くと名取川沿いに遊歩道があったので、そこを歩きながら体力をつけようと考えたんです。

最初は10分散歩するとしばらく立てないくらいめまいや吐き気がひどくなり、そこから少しずつ散歩する時間を長くしていきました。
川沿いを散歩すると自然に触れる機会が増え、その自然が自分の中に蓄積していた負の感情を和らげてくれました。

散歩である程度体力がついてきた頃、「自然の中で過ごしたいな」と思うようになり実家の小さい畑を借りて野菜を作り始めました。
子供の頃は畑作業を手伝うのが億劫に思うこともあり、中学、高校、大学と農業とは全く縁遠い生活をしていたのですが、何故か「畑をしたい」と思うようになったんです。

野菜作りを始めてからも自分の原因不明の症状と向き合いながら、少しずつ出来ること(むしろ、自分のやりたいことだったかも)をやりました。
自然の中で運動することで心も体も少しずつ癒やされ、約1年半後には再びリハビリの仕事で働くことが出来たのです。

この経験がきっかけでいつか自分と同じような悩みを抱えている人に農業で何かできることをしたい、と思うようになりました。
この時点では、まだ原因不明の症状は完全には治っておらず、診断もついていませんでした。
脳脊髄液減少症と診断されるまでの話はこちら⬇

農業を始めるきっかけ話その2-原因不明の症状がわかるまで

交通事故の怪我は甘く見ないほうがいい

自身の経験から交通事故での怪我はあまく見ないほうがいいこともある、と考えています。 

事故にあった当初は何でもなくても後からじわじわと症状が出てくることも。
その症状がすぐ良くなる人もいれば、数年、数十年と症状に悩まされる人もいます。 

私の場合は、今回のブログでは取り上げませんでしたが、交通事故の後遺症とわかったのは事故にあってから約4年経った頃でした。

もし、万が一事故に遭遇した場合は、地域の信頼できる病院へ診てもらいましょう。

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