就農したての頃は80種類とか100種類くらいのいろんな野菜を育てていましたが、ある時を堺に品目をがっつり絞っています。
品目を絞ったほうが良い理由についてはこちらのブログ(https://sizennouenmitu.com/archives/2623)でも書いているのでそちらを見ていただくことにして、今回は来年さらに品目を絞ろうと計画していることについてお話します。
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「◯◯は今年作らないんですか?」
ありがたいことに毎年、お客さんや取引先さんから「◯◯は今年作らないんですか?」と質問をいただくことがあります。
本当にありがたいことです。
この◯◯には、
・さつまいも
・空芯菜
・枝豆(黒豆)
・落花生
・とうもろこし
・カラー人参
・カリフラワー
・ネギ(ネギは8年くらい前までしか育てていなかったんですが…)
・ピーマン
・ヤーコン(今年は単に暑さで全滅しただけ)
・いぼきゅうり
といった野菜が入ります。こう見ると、若かりし頃は随分多品目で頑張っていたなと自分でも思ってしまうほどです。
2024年は4種類だけ
お客さんや取引先さんからご要望いただくのは非常にありがたいことなのですが、2024年は4種類だけに絞ることにしました。
・人参
・ナス
・キャベツ
・ブロッコリー
キャベツ、ブロッコリーは毎年栽培辞める!と言いながら、栽培リクエストが来るので来年までは頑張って育てます。
2025年までには2〜3種類の野菜のみに特化して栽培しようと考えています。
4種類に絞ったのにはいくつか理由があります。
①園主が40代に突入し、若かりし頃のような体の動きが出来なくなってきたこと
②品目を絞ることで1つ1つの作物に集中し、よい作物を育てたいという気持ちが強いこと
③農福連携のスタッフがより働きやすく、工賃UPしやすいよう環境を整えること
④当園の畑に合う作物に絞り込んだこと
⑤異常気象が続いている中、すぐに対応できる体制にするため
⑥仙台の気候が変化してきている中、育てるのが難しくなってきた作物を止めざるを得ないこと
⑦365日仕事ばかりしてきたけど、家族との時間も大事だなと思うようになったこと
私自身の個人的な想い、地域の環境、これからの農福連携のこと、それぞれを踏まえて考えました。
特に、ここ数年常態化している異常気象にある程度立ち向かうためには、仙台で育てることが難しくなってきた野菜の栽培を潔く諦め、品目を絞ることで対応していくのが良いと思っています。
それでも100%計画どおりに収穫を見込めることは難しいかもしれないです。でも、品目を絞り、何かあったときに出来るだけの対策をすることで計画の70%とか50%で被害を食い止めることはできるかもしれない。
そんなことを思って品目を選んでいます。
自分/農園と向き合う
普段は来年の作付けのことは冬の少し閑散期に入ったタイミングで考えることが多いのですが、今年は夏の暑さと少雨の影響で今の時期に収穫できる野菜がほとんどなくなってしまい、時間が出来たので10月のこのタイミングで今年前半の振り返りと改善点の洗い出し、来年に向けた計画を練っています。
農業も時とともに変化していきますし、自分自身も(身体的にも精神的にも)変化していきます。変化していく農業の現場と自分自身に向き合いながらベストを尽くしていきたいなと思う今日このごろです。